2015 国際電気化学会参加報告記 台湾交流

2015年の10/4-9の期間、台湾にて開催された66th International Society of Electrochemicalに参加しました。台湾で開催された本学会は、幅広い電気化学分野の方々がポスター発表及び講演をなさいます。本研究室からは辻村先生、鶴岡(M2)、鈴木(M2)が参加し、各分野の研究内容について講演及びポスター発表を行いました。私は「Glucose Biosensor based on a Glassy Carbon Electrode Modified with Poly(methylene green)and FAD-dependent Glucose Dehydrogenase」タイトルでポスター発表を行いました。電極上にメチレングリーンを電解重合により固定化し、FAD依存性グルコース脱水素酵素と組み合わせることでグルコース定量が可能であることが明らかになりました。発表には多くの人に訪れて頂き、研究に関するアドバイスや疑問点に関して指摘を頂きました。特にポリマーの構造やセンサとしての長期安定性を改善すべきだという意見を頂き、今後の研究の課題を改めて知ることが出来ました。また、研究発表だけでなく発表会場では日本や台湾とフランスの方とも交流し、現地の夜市や中華料理屋さんに行けたのは良い国際交流になったと思っています。
本学会では台湾を訪れるのに合わせて東海大学と台湾大学にも伺いました。東海大学から孫さんが案内役として来て頂けたので慣れない高速鉄道や地下鉄をスムーズに利用して各大学に向かう事ができました。
東海大学は自然豊かなキリスト教系の学校のようで、校内には古くから残る建物が多くあります。一部の建物は台湾風の飾り付けがしてあり、大学の中で多くの綺麗な建物が見ることが出来たのは貴重な経験でした。東海大学の校章が記された小さな校旗を交流の証として頂き、今後とも国際交流を続けていこうという握手を交わしました。
台湾大学は学会会場から近くにあり、地下鉄を利用して向かいました。台湾大学の研究室には前に日本で研究を行っていた方もおり、お互いに日本語や英語を使いながら研究に関して話をすることが出来ました。台湾大学の研究発表を受けた後に、夜は近くの台湾料理屋に移動し現地の料理とお酒を飲みながら、数多くの先生方と交流する事が出来ました。

短い期間ではありましたが、国際学会に参加できたこと、現地の大学とも交流したことは初めての事でした。今回の学会では異なる文化や価値観を持つ人たちと交流でき、様々な考え方を持つ人と話す機会を得られたのは非常に嬉しかったです。また、そこでお互いの研究や文化について話しをすることで刺激を受け、今後も頑張って行こうと気持ちを新たにすることが出来ました。本学会への参加に向けて、多くのご指導を頂きました辻村先生と、海外渡航に際して支援頂きました筑波大学にこの場を借りて今一度感謝申し上げます。
鶴岡 2015/12/22

2015 国際電気化学会参加報告記 台湾交流

鈴木 愛未 (筑波大学大学院数理物質科学研究科)

この度、2015年10月4日から9日にかけて台北(台湾)で開催された66th Annual Meeting of the International Society of Electrochemistryに参加させていただきました。震災の際に台湾が多くの支援をしてくださり、彼らが親日であることを知りました。今回の訪台でその親日を自ら体感し、日台が互いに尊重できる素晴らしい関係だと気が付きました。次世代を担う一人として日台の絆をこれからも大切にしていきたいと感じました。
本学会では「Characterization of Hydrogel using Glucose Oxidase on MgO-templated Carbon Electrode」というタイトルでポスター発表を行いました。メソ孔での酵素と電極間の電子伝達の高効率化と物質輸送に適したマクロ孔の導入により、生体内への応用を想定した37℃の環境において、非常に安定したグルコース酸化触媒電流値を示す事が明らかになりました。発表当日はメソ孔サイズをより酵素サイズに近づけた際の効果やさらなる安定化に向け様々な角度からのアドバイスを頂き、今後の研究課題が見つかりました。自分と同じゴールを目指して研究をされている方々と共に議論をする機会を得たこと、また国内外の研究者に注目・評価していただけたことが今後の研究へのモチベーション向上に繋がりました。今回このような国際的な場で発表をすることで新しい知見や今後の活力を得ることができ、国内に限らず世界に向けて発信していくことの重要性を身をもって感じました。またポスターセッションにおいて知り合った台湾やフランスの学生と意気投合しランチや台湾名物の夜市を一緒に楽しむなど,国際的な交流を広げることができました。
英語によるポスター発表は初めてでありましたが、優秀ポスター賞を受賞することができました。辻村研究室内では毎週行う研究報告会があり、常に結果に対して「なぜ?」を問い答えを探す習慣が身についていたため、ポスター発表の際も積極的に議論を交わすことができました。また海外の研究機関との共同研究を通して身に着けた、重要なポイントをシンプルな英単語で説明する力が非常に役に立ちました。招待していただいたBanquetにおいては異なった分野の方々と交流ができ非常に貴重な体験となりました。これまで研究を進めるにあたって懇切丁寧にご指導いただいた辻村清也先生に深く感謝いたします。



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