Updated on September 18, 2012
おすすめのファインセラミックス関連テキスト
 ここでは、私のおすすめのセラミックス関連テキストを紹介致します。本にはそれぞれ相性がありますので、一度手に取って読んでみてください。価格等は変動がありますので、ご参考まで。 
☆☆☆ 文句無しにおすすめ、 ☆☆ おすすめ、 ☆ 用途に応じて
おすすめ度 タイトル 著者、出版社、
価格(税別)等
ひとことコメント
セラミックス全般
☆☆☆ セラミックス基礎講座10 やきものから先進セラミックスへセラミックス概論 基礎編 加藤 誠軌著
内田老鶴圃
3800円
セラミックスの全体像を知る上で、これ以上の本はないかも知れません。読み物としても大変面白く、歴史や基礎を学べます。特に、6章は加藤先生ならでは、という内容です。 (書評2004.1.7)
☆☆☆ セラミックスの化学 -現象から原理へ- 日本セラミックス協会
2800円

1999年の日本セラミックス協会の秋季シンポジウムに参加したときに買ってきました。最近読み始めたのですが、わかりやすくていい本だと思います。初版は昭和57年と少し古いのですが、これから役に立ちそうです。私は化学系出身なので、学生時代は物理化学や無機化学などいろいろ習ってきたのですが、熱力学は得意ではありませんでした。でも、この本を読んでいると、昔習った「熱力学」が少しずつよみがえってきます。セラミックスの化学と題した本は他にももっているのですが、この本は特におすすめです。 (書評:1999.10.26)

☆☆☆ 図解ファインセラミックスの結晶化学 -無機固体化合物の構造と性質- F.S. ガラッソー著、加藤誠軌・植松敬三 訳
4500円

買ってからかれこれ7、8年経っていますが、私の愛読書です。セラミックスの結晶構造や他の物質との結晶学的な関係などが、わかりやすく図示されており、またデータも豊富なことから、「合成系セラミスト必携の一冊」と言えるでしょう。 (書評:2001.2.20)

☆☆☆ セラミックス実験マニュアル 京都工芸繊維大学無機材料工学科編
日刊工業新聞社
4500円
実験のお供に欠かせない1冊。この本だけで大体の実験方法がつかめます。熱電対の起電力一覧表なども載っている実用的な本。買って損はありません。ちょっと高いですが...私は買って10年程経ちますが、今も役立ってます。(書評2004.1.12)
☆☆ セラミックス実験技術講座
セラミックスをつくってみよう
セラミックス編集委員会 セラミックス実験技術講座小委員会編
日本セラミックス協会
2000円
セラミックス誌での連載をまとめたものです。1冊にまとまっていると便利ですし、価格も手ごろなのでお薦めです。(一般の書店ルートには乗っていないので注文する必要があるのと、字が少し小さいので☆2つにしてあります。再編集して値段据え置き・教科書サイズにするとかなり売れそうな予感がします。) (書評2004.1.21)
Introduction to Ceramics W.D. Kingery, H. K. Bowen, D. R. Uhlmann
$195
言わずと知れた(?)セラミックス界のバイブル。中身(写真など)はちょっと古いですが、とことんセラミックスと付き合う人には必要な1冊。Amazon.comで新品を買うと$182.85、Usedだと新品同様でも$150以下で購入できるようです(送料別)。今、円高ですし、チャンスかも。Kingery先生が京都賞で来日されたときは、惜しくも聞きに行くことができませんでした... 翻訳されたもの(セラミックス材料科学入門 基礎編・応用編)も内田老鶴圃からでています。(書評2004.1.12)
セラミックス構造材料
☆☆☆ セラミックスの力学的特性評価 西田俊彦、安田榮一著、
日刊工業新聞社
3300円
構造材料屋(わたしも元々その一人)には欠かせない1冊。「ギガブレイク(注)」に喜びを感じる方にお薦め。(書評2004.1.12)

(注:破壊強度が1GPaをこえること。人気まんが、ダイの大冒険、にちなんで筆者が命名。島津Autographやインストロンの前で叫んだことは1度や2度ではありません。)
☆☆ セラミックスの機械的性質 セラミックス編集員会基礎工学講座小委員会編、
日本セラミックス協会
2200円
国内のセラミックス構造材料研究者には、バイブルとして読まれている本です。私はまだ読みこなすところまでは行っていませんが、価格も手ごろですので、持っておいて損はないでしょう。JIS-Rのハンドブックと見比べながら読むのが効果的です。(書評2004.1.13)
☆☆ セラミック先端材料 -強度と微構造- 日本セラミックス協会編
6500円
こちらも、買ってからかれこれ7年程度は経っていると思いますが、おすすめです。特に構造材料をやる人にとってはおすすめの1冊です。もう少し安ければ☆3つなのですが。。。ちょっと学生さんには高いですよね。でも"敷居"は高くないので大丈夫です。内容も値段の分だけ十分濃いので、かなり役立つでしょう。 (書評:2001.2.20)
セラミックス材料の合成・新素材
☆☆ ファインセラミックス新素材 山内俊吉監修、無機材質研究所・科学技術広報財団編
日刊工業新聞社、3200円
本ホームページをリニューアルするにあたって、セラミックスフィーバー前後に発刊された本を色々とチェックしている際に見つけた本です。UsedがAmazon.co.jpで800円!で売られていたので衝動的に注文してしまいました(^^;) 中身についてはまだざっと目を通したくらいなのですが、複酸化物系の合成が好きな筆者にとっては大変面白い本です。 (それにしても、この時代は日刊工業新聞社からいい本がたくさんでています。) (書評2004.1.13)
☆☆ セラミックプロセシング 山口 喬・柳田博明編、水谷惟恭・尾崎義治・木村敏夫・山口喬著
3500円
セラミックサイエンスシリーズの中の一冊ですが、物づくりが好きな人におすすめです。教科書的な1冊といえます。(書評:2001.2.20)
MOT for Ceramics Newsletter
2006.7.14 (Vol. 3, No. 1) pp.1-3
 速報: 1st International Congress on Ceramics参加レポートを掲載!

2005.6.29
(Vol. 2, No. 3) pp.24-34
 速報: 9th Conference & Expositon of The European Ceramic Society参加レポートを掲載!

2005.5.17
(Vol. 2, No. 2) pp.10-23
 速報: 107th Annual Meeting & Expositon of The American Ceramic Society (2005)参加レポートを掲載!

2005.2.2 (Vol. 2, No. 1) pp. 1-9
 速報: Cocoa Beach 2005参加レポートを掲載!

2004.4.24
(Vol. 1, No. 1) pp. 1-7
 速報: 106th Annual Meeting & Expositon of The American Ceramic Society (2004)参加レポートを掲載!
ファインセラミックスQ&A
 当ホームページに寄せられたご質問をベースに、回答可能な範囲でお答えしていきたいと思います。(個別にご回答した方がよい案件については、こちらには掲載していません)
Q. ファインセラミックスの定義は?
A. これは、実は案外難しいのです。広義の定義、狭義の定義さまざまありますが、代表的なものをいくつか挙げておきます。

『セラミックスの持つ種々の機能のうち特定の機能に着目して、それを最大限に発揮するよう、精製・調整された原料を用い、制御された化学組成をもち、材料の微細組織・形態等を制御して製造加工した合目的的な、主として多数の結晶粒子が結合し微細構造をもつ無機材料』 (出典:ファインセラミックス産業基本問題懇談会(1989年12月))

『目的の機能を十分に発現させるため、化学組成、微細組織、形状及び製造工程を精密に制御して製造したもので、主として非金属の無機物質から成るセラミックス』 (出典:JIS R1600)

Q. ファインセラミックスって、高いんですか?
A. やはり、高いといえば高いですが、「モノによります」とは言えるでしょう。ただ、安ければ良いというものでもないですよね。「高い」=「付加価値が高い」となれば、良いわけです。 大変分かりやすい表がありますので、参考までに紹介いたします。  (資料ご提供:ファインセラミックス技術研究組合 安藤様((現・JFCC)))


ファインセラミックス関連の組織・団体
(社)日本ファインセラミックス協会(JFCA)

設 立 1986年11月15日
http://www.jfca-net.or.jp/

 通商産業省ファインセラミックス室の設立と同じタイミングで、1982年7月に設立された業界団体。ファインセラミックスに関心をもつメーカー企業、ユーザー企業、また、銀行や商社も含めて、約170社を会員として発足。1986年11月には社団法人となり、現在の「社団法人日本ファインセラミックス協会」となった。
 JFCAの事業活動は、
・ファインセラミックス産業に関する情報の収集および提供
・ファインセラミックス産業に関する調査研究
・ファインセラミックスに関する標準化および規格化についての調査
・ファインセラミックスに関する国際協力の促進
 などが中心となっている。標準化においては、大臣表彰を受けるなどその産業分野への貢献が目立っているが、セラミックス業界再構築にともなう会員数減少への対処が大きな課題となっている。

(財)ファインセラミックスセンター(JFCC)

設 立 1985年5月7日
http://www.jfcc.or.jp/

 中部地方の財界・セラミックス関連メーカーが中心となり、1985年 5月 に設立された財団法人。1987年に本格的に事業を開始し、2004年現在、
・研究開発事業
・技術基盤整備事業
・中小企業振興事業
・普及啓発事業
・国際交流事業
 の5つの事業を活動の柱としている。独自の研究所をもち、自らが先端的な研究開発を行っているところが特徴。
(社)日本セラミックス協会(CSJ)

設 立 1927年8月25日
http://www.ceramic.or.jp/
 日本のセラミックス分野における主要な学術団体。1891年(明治24年)に創立された窯工会にまでその歴史を遡ることが可能である。1892年からは、大日本窯業協会と改称し、大日本窯業協会雑誌という論文誌を発行している。1927年には、商工省(現在の経済産業省)から社団法人としての認可を受け、1946年には社団法人窯業協会に改称、1987年には社団法人日本セラミックス協会と改称し現在に至っている。
ファインセラミックス技術研究組合(FCRA)

設 立 1981年9月8日
http://www.synergy.or.jp/
 鉱工業技術研究組合法に基づいて設立された民間企業が組合員となる法人。1981年(昭和56年)9月、通産省(当時)の次世代産業基盤技術研究開発制度「ファインセラミックスの研究開発」を推進して行くことを主たる事業として発足した。
 平成6年度(1994年度)からは通商産業省工業技術院の「シナジーセラミックス」の研究開発を実施する団体として活動している。平成16年(2004年)3月でシナジーセラミックスプロジェクトが終了したことから、今後の組合の活動方針についての検討が行われているところである。


「MOTで読むファインセラミックス技術戦略」 
 (鈴木義和による書籍。詳しくはこちらもご覧下さい)
はじめに

 1980年代は、セラミックブーム・セラミックフィーバーが巻き起こり、多くの研究者、企業が続々とファインセラミックスの研究開発に参入した時代だった。1990年代にはバブルの崩壊と前後して、かつてのセラミックフィーバーは去り、2000年以降、セラミックスの研究開発人口・研究開発規模が徐々にではあるが縮小しつつあることは否めない。このまま、「縁の下の力持ち」として成熟期に入った技術分野として生き続けるのか、あるいは再びその名を変えて(または、“ナノテクノロジー・材料”の一環として)生き続けていくのか、はたまた、新たな発見とともに再び脚光を浴び、超最先端の分野に返り咲くのかは、ファインセラミックス関連の研究開発を続ける方々にとって大いに関心のあるところだろう。
 2004年を迎えた今、筆者は、新技術・新発見をもとに技術分野の再構築が始まろうとしていると考えている。かつて、ニューセラミックスがファインセラミックスとして生まれ変わり再び脚光を浴びたように、今こそがその転換期である気がしてならない。第2次セラミックフィーバーは実はすぐそこまで来ているのではないだろうか。
 本書は、「ファインセラミックス」という技術分野が今どういう状況におかれ、これからどうなっていくのかを分かりやすく解説することを目的としたものである。技術経営(MOT)の手法を積極的に取り入れ、具体的な事例をもとにした状況分析を行うことにより「どうすればファインセラミックスをより魅力ある素材にできるのか」、「今後、何を狙うべきなのか」、といった疑問にも答えられるものと考えている。
 まず、第1章では、本書の切り口として重要なキーワードとなっている技術経営(MOT)とは何か、またどうしてMOTが必要なのかについて説明する。
 第2章では、ファインセラミックスが現在おかれている状況を全体的に捉え、ファインセラミックス技術分野のこれまでの動き、そしてセラミックスフィーバーとその後について解説している。さらに、全体像を踏まえたうえで、「産業」としてのファインセラミックスの現状と動向を検証する。
 第3章では、ファインセラミックス分野において、新しい技術を生み出す方法論としての「イノベーションプロセス」を提示する。また、具体例として、ファインセラミックス分野で最近開発された注目新技術を紹介している。
 第4章では、ファインセラミックス分野の技術ナレッジマネジメントに触れ、ファインセラミックス産業の新しいビジネスモデルの可能性についても提案を行っている。
 第5章では、ファインセラミックス分野の研究開発を具体例にケースとして取り上げて分析することにより、技術レポートや産業統計データを眺めるだけでは気がつきにくいこの分野特有の課題を明らかにすることを試みる。
 第6章では、これまでのファインセラミックス関連の技術戦略を時系列に沿って分かりやすく解説するとともに、MOTの視点からファインセラミックス分野の「技術ロードマップ」や標準化戦略について解説する。また、新しい産業を生み出していくための産業発掘戦略・新産業創造戦略についても解説する。
 最後に、第7章では、技術戦略シナリオに加え、環境マネジメント、リスクマネジメントの観点からファインセラミックス分野の今後の方向性を検討する。そして、ファインセラミックス分野の今後の発展に向け、私見ながら業界・学会への提案を示させていただいた。
 本書がファインセラミックスの研究開発に直接関わる方々だけでなく、ファインセラミックスの応用製品に関わる数多くの方々のご参考になれば幸いである。

2004年6月
鈴木 義和



目  次
第1章 技術経営(MOT)の必要性  1
1.1 技術経営(MOT)とは  1
1.2 MOTで何ができるのか?  3
1.3 MOT人材育成プログラム事業  4
  1.起業家育成プログラム等導入促進事業(平成14~15年度)  5
  2.技術経営人材育成プログラム導入促進事業(平成16年度以降)  6
1.4 MOT関連団体  8
  1.研究・技術計画学会(JSSPRM)  8
  2.技術経営コンソーシアム  9
1.5 MOTの視点からファインセラミックスを考える  10
 第1章の参考文献  10
 コーヒーブレーク:こんなメディアミックスはいかが?(1)  11

第2章 ファインセラミックス分野の現状と動向  13
2.1 ファインセラミックスの定義と技術分野  13
  1.ファインセラミックスの定義  13
  2.ファインセラミックスの技術分野  15
2.2 ファインセラミックスの動き  16
  1.ファインセラミックスの誕生と1980年代の動き ~技術から産業へ~  16
  2.1990年代のファインセラミックス ~産業としての発展と転機~  20
  3.2000年代前半のファインセラミックス  21
2.3 セラミックフィーバーとは何だったのか?  21
2.4 ファインセラミックス産業の特徴と規模  23
  1.ファインセラミックス産業の現状  23
  2.ファインセラミックス産業の規模  25
2.5 所管官庁の体制から見たファインセラミックスの動向  26
2.6 関連団体の変遷から読むファインセラミックスの動向  27
  1.(社)日本ファインセラミックス協会(JFCA)  27
  2.(財)ファインセラミックスセンター(JFCC)  28
  3.(社)日本セラミックス協会(CSJ)  29
  4.ファインセラミックス技術研究組合(FCRA)  32
  5.新産業支援インターマテリアル機構(IMAGINE)  33
  6.その他の団体  34
 第2章の参考文献  34
 コーヒーブレーク:こんなメディアミックスはいかが?(2)  35

第3章 ファインセラミックス分野のイノベーションと注目新技術  37
3.1 ファインセラミックス分野のイノベーションプロセス  37
3.2 注目すべき新素材  40
  1.透明ナノポーラス結晶 12CaO・7Al2O3  41
  2.CO2吸収セラミックス  41
  3.超低熱膨張セラミックス「NEXCERA」  42
3.3 注目すべき新プロセス  42
  1.エアロゾルデポジッション(AD)プロセス  43
  2.遠心焼結プロセス  43
  3.超音波照射によるナノ粒子析出プロセス  45
  4.電気泳動堆積法(電気泳動電着法)  46
  5.超精密ELID研削によるナノレベル表面加工プロセス  47
3.4 注目すべき新評価技術  47
  1.後方散乱電子線回折法(EBSP)  48
  2.NMRによる多孔質の細孔評価法  48
3.5 ファインセラミックス関連の新興ベンチャー企業  49
  1.(株)オキサイド  49
  2.(株)ノナミサイエンス  50
 第3章の参考文献  50
 コーヒーブレーク:半導体は産業の米。ファインセラミックスは?  53

第4章 ファインセラミックス分野における技術ナレッジマネジメント  55
4.1 インターネット公開型データベースの構築ケース  56
  1.ファインセラミックスデータベース(FCDB)  56
  2.近接分野の例:伝統的セラミックス分野  59
  3.近接分野の例:ニューガラス分野  59
  4.近接分野の例:ナノテクノロジー分野  61
4.2 ファインセラミックス分野における技術ナレッジマネジメントの構築  61
  1.知的資産の形成プロセス  61
  2.ナレッジマネジメントの課題  64
  3.今後のナレッジマネジメントのあり方  65
4.3 技術ナレッジマネジメントソフトウェアの活用  67
4.4 オープンライセンス型ビジネスモデルの可能性  67
 第4章の参考文献  69
 コーヒーブレーク:Field Identityの必要性(1)  70

第5章 ファインセラミックス分野の研究開発プロジェクト  71
5.1 政府による研究開発プロジェクト  71
5.2 ケーススタディ:シナジーセラミックスプロジェクト  73
  1.シナジーセラミックスプロジェクトの概要  73
  2.第1期研究開発(1994~1998年度)  74
  3.第2期研究開発(1999~2003年度):4つの技術課題  75
  4.第2期における4研究グループの開発アプローチ  77
  5.プロジェクトマネジメントとリーダーシップ  79
  6.プロジェクトの成果普及と今後の課題  81
5.3 アメリカにおけるファインセラミックス研究開発動向を探る  83
  1.ナノテクノロジーへのシフト  83
  2.政府による研究開発投資  85
  3.アメリカ・セラミックス学会はどう動くのか?  86
 第5章の参考文献  86
 コーヒーブレーク:Field Identityの必要性(2)  88

第6章 MOTの視点から考えるファインセラミックス技術戦略  89
6.1 ファインセラミックス分野の技術戦略  90
  1.1980年代前半の技術戦略  90
  2.1980年代後半~1990年代の技術戦略  91
  3.1990年代後半~2000年代の技術戦略  92
  4.「ファインセラミックス産業技術戦略」とは  93
  5.21世紀に向けたセラミックスの研究開発について  94
6.2 ファインセラミックス分野の技術マップと技術ロードマップ  96
  1.技術マップ  96
  2.技術ロードマップ  97
6.3 ナノテクノロジー・材料分野の産業発掘戦略  100
  1.ナノテクノロジーの台頭と技術戦略  100
  2.ナノテクノロジーの戦略的推進に関する懇談会報告書(2000年12月)  102
  3.第2期科学技術基本計画(2001年3月)  103
  4.産業発掘戦略―技術革新が拓く新たな需要(2002年12月)  104
  5.産業界のナノテク戦略の動向  107
6.4 産業発掘から産業創造へ:新産業創造戦略(Nレポート)  110
  1.新産業創造戦略のコンセプト  110
  2.新産業創造戦略で取り上げられた7つの産業群  110
6.5 国際競争力強化に向けた標準化戦略  113
  1.ファインセラミックス分野での標準化の現状  113
  2.「光触媒」にはなぜ標準化が必要だったのか?  115
  3.今後の標準化の方向性を考える  116
6.6 新材料の市場化に向けた事業戦略  117
  1.フロンティアカーボン社の設立とサンプル配布事業  117
  2.ついに事業化へ  118
  3.ブランド戦略が生む新しい価値  119
 第6章の参考文献  119
 コーヒーブレーク:Field Identityの必要性(3)  121

第7章 MOTの視点からファインセラミックスの明日を考える  123
7.1 市場ニーズと技術戦略シナリオ  123
  1.ファインセラミックスに対する市場ニーズ  123
  2.有害元素不使用への要求:セラミックス版RoHS指令は来るのか?  125
  3.リサイクル技術への要求:セラミックス3R  126
  4.希少元素不使用への要求  128
  5.水素吸蔵セラミックス  129
7.2 ファインセラミックスの明日に向けた提言  130
  1.業界への提言:パブリシティ戦略の強化  130
  2.学会への提言:国際的枠組みでのパブリケーション戦略強化  131
  3.国内セラミックス関連学協会・公益法人の戦略的連携  134
  4.ファインセラミックスの認知度向上と資格試験  136
7.3 セラミックスミュージアム構想の可能性を考える  136
  1.近接分野における状況と想定され得る事業形態  137
  2.セラミックス関連有力大学敷地内への併設  138
  3.セラミックス関連団体・公的研究機関への併設  139
  4.セラミックス関連企業への併設  140
  5.既存の博物館あるいは公共施設への併設  141
7.4 そして、第2次ファインセラミックスブームは来るのか?  143
 第7章の参考文献  144

参考資料  146
資料1:「産業発掘戦略―技術革新」4分野に関する
戦略(抜粋)  146
  ○戦略策定にかかわる経緯  146
  ○4分野の産業発掘戦略―総論の概要  147
  ○「ナノテクノロジー・材料」産業発掘戦略の概要  149
資料2:ファインセラミックス関連の国内主要団体とホームページ一覧  151
資料3:ファインセラミックス産業統計(抜粋)  152
資料4:セラミストのための技術経営用語集  153

あとがき  159
http://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00001072 (出版社ホームページ)  

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