微小流路中におけるマイクロバイオセンサの出力特性に関する研究


研究目的

 微小流路内での酵素反応による生成物は流れと拡散によって移動する。そこで、微小流路を形成したPDMS基板とグルコースセンサを形成したガラス基板を積層してモデル的なシステムを構築し、構造的・実験条件的パラメータを変化させた時のセンサの挙動を調べた。


研究内容

 ガラスチップ(15 mm×20 mm)上にスパッタリングとフォトリソグラフィーで三電極系を形成した。作用極と対極にはクロムと白金を、参照極には銀/塩化銀を形成した。








 酵素を流路上面に固定したとき、酵素を作用極より上流に位置させるほど電流値が増加した。また、流量と流路高さを減少させるにつれ、電流値が大きく増加することが確認された。






[参考資料] Masatoshi Hashimoto, Sanjay Upadhyay, and Hiroaki Suzuki, Dependence of the response of an amperometric biosensor formed in a micro flow channel on structural and conditional parameters, Biosensers and Bioelectronics, 21, pp 2224-2231, 2006