環境対応型ハイオクガソリン製造
-二元機能触媒を用いた水素異性化反応-

ハイオクガソリンって?
 ガソリンの走行性能を決める指標にオクタン価と呼ばれるものがあります。
 これはガソリンのアンチノック性を示し、ハイオクガソリンはこの値が高いのです。
 日本のガソリンのオクタン価(RON)はハイオクガソリンで96以上、レギュラーガソリンで89以上 です。

オクタン価って?
 ガソリンにはさまざまな成分が含まれ、それぞれ異なったオクタン価を示します。
 さらに、オクタン価には以下のような一定の傾向があります。

芳香族のオクタン価は高いけれど・・・
 現在、地球や人体に優しいガソリンを考え、A) の芳香族やオレフィン分による
オクタン価向上に厳しい規制がかけられつつあります。しかしながら、それでは
現在のオクタン価を維持できなくなってしまいます。

その代わりに・・・
 オクタン価維持の方法として、B) のように分岐が多い異性化ガソリンの割合を
増やす方法が考えられています。オクタン価が高い異性化ガソリンをつくるのが、本
研究の水素異性化プロセスであり、その反応に適した触媒開発を行っています。

直鎖の炭化水素を触媒層に通し、水素異性化反応により高オクタン価を示
異性体(ジメチル体)を得ます。


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