研究室紹介

大規模数値計算によって、原子・分子系のダ イナミクス、それらの電磁場との相互作用の理解と制御の研究を行います。特に、時間依存のシュレディンガー方程式を時間発展の直接解法で解き、強レー ザー場における原子・分子の非線形過程や反陽子と原子の衝突などにおけるエキゾティック原子の生成を解明します。さらに振動磁場などの外場による物理的な過 程の制御方法を探索しています。

具体的には以下の三つの過程にそって理論研究を行います。
(i)  
標目(原子・分子)に外部から探り粒子(電 子、光子、反陽子など)をあてる。
(ii)
出てくる破片(生成物)を調べ、内部構造の情報を得る。
(iii)  
内部構造の情報を利用して、外場によって、構造を制御する方法を探索する。

 

研究結果:

原子による反陽子の捕獲

分子過程の理解と制御

原子構造

 

 

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Phys. Rev. A 85 (2012) 032709.

Phys. Rev. Lett. 101 (2008) 163201.

Phys. Rev. Lett. 97 (2006) 243202.

 

h190416

赤外線による分子解離過程の制御

 

Phys. Rev. A 83 (2011) 063409.

Phys. Rev. Lett. 98 (2007) 123002.

Science 317 (2007) 1374.

多価イオンにおける二電子再結合

 

Phys. Rev. Lett. 108 (2012) 73002.

Phys. Rev. A 80 (2009) 042502.

Phys. Rev. A 80 (2009) 015403.

物理過程の制御

原子内部構造を見る

強レーザー場における原子・分子過程

フェト秒領域光透過による制御可能

 

Phys. Rev. Lett. 108 (2012) 193002.

Phys. Rev. Lett. 106 (2011) 193008.

Phys. Rev. Lett. 106 (2011) 053002.

実験と理論の比較により内部構造を見る

 

Phys. Rev. Lett. in press

Phys. Rev. A 85 (2012) 011403(R).

Phys. Rev. Lett. 107 (2011) 183001.

再散乱電子の空間分布

 

Phys. Rev. A 81 (2010) 063403.

J. Phys. B:  42 (2009) 165603.

Phys. Rev. Lett. 99 (2007) 093001.