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ナノサイエンス・プロジェクト共用装置

顕微ラマン分光装置    2011/ 8/ 1 更新

◇装置概要
 物質に光を入射したとき、ほとんどが入射光と同じ振動数の光がレーリー散乱光として発生するが、 同時に分子振動エネルギー(hνi)分だけエネルギーが増減したラマン散乱光が発生します。 ラマン効果により散乱された光と入射光のエネルギー差は物質内の分子や結晶の振動準位や回転準位、もしくは電子準位のエネルギーに対応している。 分子や結晶はその構造に応じた特有の振動エネルギーを持つため、単色光源であるレーザーを用いることで物質の同定などに用いられる。
 測定範囲は、633 nm 励起で100-4000 cm-1 をマルチチャンネル型検出器(量子効率約30%)により測定。 散乱配置は後方散乱のみの顕微測定。  

◇装置仕様
堀場製作所社製 顕微ラマン分光装置/LabRAM HR
・焦点距離: 800mm
・グレーティング: 2400gr/mm 250nmブレーズ、600gr/mm 500nmブレーズ
            1800gr/mm 450~800nm 収差補正型
・ペレチェ冷却型CCD検出器: 1024×256ch 26μmチップ 200~1050nm
・Ne-Cuレーザ: 248nm 出力50mw以上
・He-Neレーザ: 633nm 出力17mw以上
・半導体レーザ: 785nm 出力70mw以上

 
◇注意事項
・本装置は特別仕様でありレーザー光の装置外への遮蔽機能がありませんので、使用者が実験条件に応じて周囲に漏れないように処置してください。
・装置としてのレーザーの安全基準は満たしていませんので、学生のみの使用は原則としてご遠慮ください。
・また、指導教員の監督下で学生が使う場合も、事前にレーザーの安全教育並びに人体への危険性の説明をお願いいたします。

◇利用料金
5,000円/1日 

◇装置管理者連絡先
小島誠治 (物性・分子工学専攻)
  5307、kojima at bk.tsukuba.ac.jp(atを@に書き換えて下さい)
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