アモルファス合金とは・・・

アモルファスとは、原子が規則正しく配列しようとするよりも速い冷却速度で物質をランダムな構造のまま凝固させたもののことです。特性アモルファスの優れた点として

 ・ 耐食性が非常に高い
 ・ 透磁率が高い
 ・ 靭性、耐磨耗性に優れ、機械的強度が高い

用途

現在は磁気テープのヘッドやトランスの鉄心などの材料に利用されています。また、その将来性の高さから実用化に向けてさまざまな研究が進められています。

              アモルファスへの道
     

a-Si(アモルファスシリコン)の光劣化

今や太陽光発電にも実用化されているa-Siは単結晶Siや多結晶Siに比べ比較的安価、少ないエネルギーで作ることができ、これからの太陽電池の普及には不可欠です。しかしa-Siにおいて光照射により電気伝導度が低下するという現象が確認されています。その現象を解明することが我々の目的です。

制振材料としてのアモルファス

アモルファス合金に水素を添加すると、極端な強度低下なく高い減衰能(振動を抑制するはたらき)を示します。これはアモルファスが結晶に比べ高い耐環境性・高強度であるというという特徴と合わせれば、マイクロアクチュエーターや宇宙材料の先端材料への使用が期待されます。現在、この研究室では実用的な制振材料を作ることとその条件を求めることを目標としています。