メタノール水蒸気改質反応
水素中のCO選択酸化反応
○燃料電池とは? | |
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中学校の理科の実験でよく行われる「水の電気分解」は、水に電気を通じることにより、水素と酸素に分解する反応だと言うことはご存知だと思います。 燃料電池は、水の電気分解の逆の原理を利用し、H2とO2を電気化学的に反応させ、水を生成すると同時に電気を外部に取り出すものです。H2とO2を供給し続ければ連続して発電できるので、発電装置として利用することができます。 |
○燃料電池の応用例 | ||
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現在、様々なものに利用が考えられており、実用化に向け研究が進められている。 以下に利用例を示す。 |
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燃料電池自動車 | パソコン用バッテリー | 小型燃料電池(ホテルなど) |
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○メタノール水蒸気改質とは? |
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燃料電池に水素を供給する方法は様々ですが、その中にメタノールを原料とする方法があります。現在、開発されている燃料電池車のなかにも、「メタノール水蒸気改質」を採用している物もあります。改質ガスの中に含まれる、一酸化炭素(CO)は燃料電池の性能を低下させてしまうので、触媒の働きはとても重要です。そこで、本研究室では、メタノール水蒸気改質反応用の高性能触媒の研究・開発を行っています。 |
○水素過剰雰囲気中のCO選択酸化反応とは? |
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メタノールなどの炭化水素を改質(メタノール水蒸気改質など)して、燃料電池に供給する水素を製造する場合、改質ガス中に数%程度のCOが含まれます。このCOは燃料電池の電極に強く吸着して、電池の性能を低下させてしまいます。本研究室では、水素を多量に含む改質ガス中の微量のCOを選択的に除去させる触媒の開発を行っています。 |