VISION
カーボンニュートラル実現に向けた
基礎研究と応用展開
2017年に筑波大学の研究者らが中心となり世界で初めて合成に成功したホウ化水素(HB)ナノシートは新しい二次元ナノシートであり、軽いホウ素と水素のみで構成(原子数比1:1)されています。現在、「水素を作る、ためる・運ぶ、使う」といった利活用のための様々な課題を解決するため、ホウ化水素を用いた応用研究が展開されています。
本センターは、このような有望材料であるHBナノシートの世界初の拠点となるセンターです。カーボンニュートラル実現に向けた基礎研究と応用展開を中心に研究活動を推進して参ります。
News
ニュース
- 2025.5.9
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ホウ化水素シートをガラス基板にコートした透明な膜部材が、優れた抗菌・抗ウイルス・抗カビ機能を示すことを明らかにしました。
高性能のメカニズムについて検証した結果、ホウ化水素シートが微生物のタンパク質の変性に寄与することが分かりました。
新型コロナウイルス感染拡大のようなパンデミックが再び起こる恐れがあるなか、ホウ化水素シートはこうした感染リスク拡大を防止するための部材や繊維類などへの透明コーティング材としての応用が期待できます。
また、抗カビ機能も有することから、身のまわりの清潔を保つための部材や日用品への応用も期待できます。.
"Broad-Spectrum Antimicrobial Effects of Hydrogen Boride Nanosheets"
J. Mater. Chem. B 13 (2025) 5723-5733.
Press release:
Inst. Sci. Tokyo,
Univ. Tsukuba,
Kochi Univ. Tech.,
KISTEC
- 2025.4.1
- ホウ化水素研究センターが立ち上がりました。
About
センターについて
ホウ化水素研究センターは、ホウ化水素研究において世界の中心拠点となり、マテリアル、フュージョンエネルギー、宇宙、健康・医療、環境エネルギー分野の研究開発や社会での活用に貢献していきます。
Research
研究概要
2017年に新たに合成に成功した「ホウ化水素」は、カーボンニュートラルを実現するために重要な水素の生成、輸送、貯蔵、利用において鍵となるマテリアルです。ホウ化水素は水素の利活用だけでなく、レーザー核融合の燃料や宇宙開発での利用も見込まれており、幅広い用途が期待できます。 現在、ホウ化水素を用いた応用研究が展開されています。