研究の基礎は:
不思議なことを、何でも自分なりにつじつま合って理解したいと思うこと。
その手段として、理論による記述を行う。
具体的な研究課題の例:
1.植物の光合成は、どのような電子過程によっているのか。
2.光合成をつかさどる(酵素などの)タンパク質は、なぜ巨大分子になっているのか。
3.化学反応速度に関する従来の理論は、生体反応にも適用できるだろうか。
4.溶液の熱ゆらぎは、化学反応の速度にどのような影響を与えるだろうか。
5.結晶の持つ次元性は、電子と媒質ゆらぎとの相互作用にどのようにあらわれるか。
何を使うか:
まず、頭。次いで量子力学、統計力学、コンピューター。
(99夏の住先生による研究室紹介を、おくむら(M2)がリライトしました)
それぞれが、それぞれの机や図書館で研究しています。全体に個人的な研究室です。
住先生は、世界的に活躍している活発な研究者だと思います。
物理への考察が大変鋭く、ゼミでも基本的とされている概念をあらためて鮮やかに説明したりして、
舌を巻かされることがしばしばあります。これは、この研究室の醍醐味だと思っています。
岡田先生は、2000年度途中から赴任されました。
研究は、紙と鉛筆とコンピュータを使います。
僕の卒論は、先行研究の論文を読むことから始まりました。
次にアイデアがあり、それを物理と数学で展開し、コンピューターに計算させる。
そして、その研究結果を論文にまとめるのです。
研究の日常:
研究室の定例スケジュールは、それぞれ週1回のゼミとミーティングです。
ですから、それ以外は完全フレックスタイム制です。静かに机に向かう、ほとんどがひとり仕事です。
居室では、理論グループといって、中尾研の人と一緒にいるので、
住・岡田研と言うより“理論研の日常”と言った方がしっくりきますね。
新歓や追いコン、忘年会などは、この理論グループみんなで行われます。
(00Aug1 おくむら)