ナノ金属超微粒子


そのような特性を示す代表的なものとして、金属ナノ粒子の局在表面プラズモン共鳴(Localized surface plasmon resonance)による
可視光域での強い光吸収が挙げられます。


   
この応用例としては西暦500年頃からステンドグラスやリュクルグスカップなどガラスの着色に利用されてきました。
現在では抗原抗体反応検出の色材としても利用されるだけでなく、様々な光学応答素子として応用が期待され研究が行われています。

これらを光学応答材料として応用する上で大きな課題となるのが、LSPRによる吸収波長の制御です。
LSPR吸収を決定する因子として、以下のものが挙げられます。

我々はその中でも大きく吸収領域を変化させることができる粒子形状に着目し、研究を行っています。





クエン酸銀水溶液の光還元による六角板ナノ粒子形成機構


我々の研究ではクエン酸銀水溶液に単色可視光を照射することにより直接的に六角板銀ナノ粒子を形成しています。
また、その大きさは透過型電子顕微鏡で観察すると、照射する単色光LEDの色により異なることが分かっています。
しかしながら、その形成機構は解明されていません。





またこのように形状を変化させることで、溶液の吸光を制御できます。




このようなことから、光学素子への応用が期待できます。
ゆえに六角板の形態制御及び形成機構解明は重要であるといえます。