日野・前島「光物性理論」研究室

研究概要

近年のレーザー物理・レーザー技術の進歩は目覚しく、大強度化、短パルス化、更には多彩なパルス波整形が可能になりつつある。とりわけ、光周波数コム技術の飛躍的進歩(2005年ノーベル物理学賞)により、時間周期性を有する周期パルス列の生成が可能になり、それを用いた物質相の多彩な光制御が新規な研究領域として萌芽しつつある。それに伴い、このような新しい光源と物質の相互作用は、原子・分子・固体における多様な新奇現象を誘起し、今世紀の物理学および化学における主要な研究テーマの一つとなっている。

当光物性理論研究室では、大規模数値シミュレーションを主体とした理論物理学の方法に基づき、レーザーと凝縮系(半導体量子ナノ構造、分子性結晶、および遷移金属酸化物)の非線形光学応答に起因する諸現象を研究している。特に、非平衡量子ダイナミックスや量子制御の観点から、光と凝縮相の相互作用が作り出す新規な物理現象の探索を行っている。